レーザー測定センサを使って材料の厚みを測定する事例

最終更新日 2025-03-12

ご紹介する内容

センサ測定誤差の直線性
センサ温度変化による測定精度

この事例をオススメする工程

段ボール製造工程
ロール材料製造工程

背景

ボール紙材などロールの長い材料を生産している場合、シートの厚さは、薄すぎたり厚すぎたりすると次工程に流すことができませんので、中間工程で検査を行います。
シートの厚みを継続的に監視し、次工程へ規格外を流さないことが重要になります。
また早期にキャッチすることで、廃棄する材料の量を削減することができます。

課題

ボール紙材などは幅の広いシートで生産されており、四方サイドの厚みが異なることがあります。
工場の温度は1日の間に数度程度変化するため、ほとんどのセンサで測定誤差を生じます。

LMシリーズの主な特徴

材料の幅方向に配置される3つのセンサ（LMシリーズ）が、リアルタイムにシートの厚みの変化を監視します。
0.004 mmの分解能により、非常に小さな厚みの変化を検出できます。
長いロールの製品を測定する際、直線性の非常に高いLMの出力は不可欠です。
LMの設計にはステンレス鋼が使用されているため、この環境で温度が変化してもより安定した動作を得ることができます。

主な利点

LMの熱安定性と精度は、非常に小さな測定値の変化をリアルタイムで検出して、材料の厚さ状況をPLCに通知するため、品質の確保と廃棄する量を削減することが可能です。

LMシリーズセンサ

主な仕様

供給電圧（Vcc）	DC10V～30V
アナログ分解能	0.004mm
直線性	50～120mm：±0.06mm 120～150mm：±0.07mm
応答速度	ベースにより最速0.5ミリ秒測定と平均設定
保護等級	IP67（ハウジング: 316シリーズステンレス、PMMAアクリル）
動作温度	-10℃～+55℃
精度（温度）	±0.008mm/℃
認証

ターゲットや環境に左右されない高精度測定

直線性

直線性とは、理想的な直線測定と実際の測定の最大偏差です。
センサの直線性が高いほど、検出結果の一貫性が高まり、精密な結果を得られます。

温度変化による測定精度

温度変化がわずか数度であっても、それによるセンサ結果への影響が大きくなるため、高精度の検出用途においては、センサの温度効果が最小限に抑えられていることが重要となります。

取付金具（オプション品）

当社まで、お問い合わせお願いいたします。

動画紹介高精度レーザー測定センサ LMシリーズ - バナーエンジニアリング

部品表

品名	型番	備考
高精度レーザー測定センサ	LM150KIQP
標準シールドケーブル	MQDEC2-506	1.8m 5P M12 ストレート
標準シールドケーブル	MQDEC2-515	4.5m 5P M12 ストレート
取付金具	SMBLML1	お問い合わせお願いいたします。
取付金具	SMBLML2	お問い合わせお願いいたします。