停電保持機能 PLC サンプルプログラム - 株式会社ジェイテクトエレクトロニクスオフィシャル通販サイト

停電保持機能 - PLC サンプルプログラム

最終更新日 2024-2-16

1.バックアップ用電池について

SJ-Etherシリーズでは、長寿命のリチウム電池（市販品　CR2354：オプション。Panasonic製を推奨）を搭載することにより、停電保持領域の機能メモリとカレンダ・時計を電源オフのときにもオン／オフ状態やデータが消えることのないようにバックアップできます。
電池電圧が低下すると、機能メモリのバックアップの消失やカレンダ・時計の値が不正確になったり、電源投入時の動作モード（RUN／STOP）が不定になる可能性があるので、寿命になった電池は早急に交換下さい。
バックアップ電池を使用する場合は、”電池あり”モードに設定してください。
電池電圧がDC2.5V未満になると内部の特殊リレー（SP043）がオンし、エラーE41が発生します。
電池の寿命は3年を目安にしてください。（使用状況、環境によって差異があります。）

2.電池の搭載方法

CPUの大容量コンデンサに充電するために、電池交換前に電源を10分以上入れておきます。電池が取り外されると機能メモリの内容などは大容量のコンデンサで保持されます。
電源をオフし、取付／交換の準備をします。SJ-Etherモジュールはスタッカブル方式のため、隣接するモジュールとも接続されています。設置状況等に合わせて、CPUモジュールのみを取り外すか、システム全体を取り外すか、取り外さずに行うか検討してください。
CPUモジュール上部のバッテリホルダフックを矢印方向に押しながら引き上げます。
交換の場合、古い電池をホルダから取り外します。
新しい電池をホルダに取り付けます。ホルダ上部に示す電池の±の向きにセットしてください。
カチッと音がするまでホルダを閉じて、CPUモジュールを元の位置に戻します。
電源をオンし、電池あり設定を行います。
歴情報格納機能（ユーザーズマニュアル 2-11　履歴情報格納機能参照）でエラーE041が発生していないことを確認します。

注意

交換作業は電源オフ後10分以内に行ってください。
導電物の上において作業しないでください。
電子部品には触れないようにしてください。
不要になった電池は電池回収BOX等、決められた方法で処分してください。
電池をショート、充電、分解しないでください。

3.電池あり設定

電池を使用するシステムでは、電池取り付け後、R7633のビット12をオンに設定してください。
このモードでは特殊リレー（SP025）”電池あり／なしモード”（0：電池あり、1：電池なし）がオフします。
電池電圧がDC2.5V未満のとき特殊リレー（電池異常：SP043　0：異常無、1：異常有）がオンし、エラーE41が発生します。　
　SP043の接点をシーケンスに利用し警報回路等を作成することができます。

4.電池なし設定

R7633のビット12をオフに設定すると、”電池なし”モードになり特殊リレー（SP025）はオンします。
”電池なし”モードでは電池が入っていても電池電圧がDC2.5V未満になった時にエラーは発生しません。
”電池なし”でご使用される場合でもCPU内部の大容量コンデンサにより停電時の機能メモリのバックアップ、カレンダ・時計機能は維持されますがコンデンサが放電すると前述の停電保持領域データは不定になります。